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メタバースの注目イベント5選!
目次
メタバース関連のイベント事例をご紹介!
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メタバースが世界中で注目される中、日本国内でもメタバースを活用したさまざまなイベントが開催されています。これらのイベントは、単なるエンターテインメントの範囲に留まらず、ビジネスや教育、文化の振興にも大きく貢献しています。
今回は、日本国内で開催されたメタバース関連イベントの中から、特に注目を集めた5つの事例を紹介し、それぞれの概要とその影響についてを解説していきます。
メタバース関連イベント事例
1. バーチャル渋谷ハロウィーンフェスティバル
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開催当初の2020年は、初の都市連携バーチャルイベントとして、世間から大きく話題を集めました。フェスは仮想空間の「バーチャル渋谷」内で開催され、ユーザーはアバターを使ってバーチャルな渋谷の街を自由に歩き回り、アーティストのライブパフォーマンスや、人気YouTuberのトークショー、仮装コンテストなどの豊富なコンテンツに参加することができました。結果的に、この年は約40万人のユーザーがバーチャル渋谷を訪れ、この成功によりパンデミック下でのバーチャルイベントの可能性が示され、翌年以降の開催に弾みをつけることとなりました。
翌2021年には、前年の成功を受けてイベントの規模や内容が大幅に拡充され、新たに「バーチャル池袋」が追加。50万人超の動員に至り、更に翌年の2022年度には動員数は70万人超へ。
直近で開催された2023年のハロウィーンフェスは、日本全国のさまざまな地域とコラボレーションした、全国区のメタバースイベントへと進化しました。新たに「バーチャル大阪」や「バーチャル京都」などの都市が追加され、それぞれの都市の文化や観光名所がバーチャル空間で再現されました。開催期間中は25件のバーチャルイベント、30組以上の芸人・アーティスト・声優などのゲストを招き、外国人参加者の増加も含め、のべ150万人の動員に成功しています。
従来のリアルイベントに代わる新しい形の体験として、メタバースイベントの可能性を拡げる一翼を担ったのと同時に、コロナ禍等のリアルイベント開催が困難な状況においても、企業や自治体が新たな集客方法としてメタバースを活用できることが実証された事例です。
2. バーチャルマーケット(Vket)
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バーチャルマーケット(Vket)は、VRChatやClusterといったVR対応プラットフォームを用いたメタバース空間で行われる、世界最大級のバーチャル展示・販売イベントです。2018年に、株式会社HIKKYの主催にて始まりました。ユーザーがバーチャル空間内での商品の購入や交流を楽しめるイベントとして、世界中で注目を集めており、現在は年に2回、夏冬に開催されています。
Vketは、VRヘッドセットを使用した没入型体験はもちろん、PCやスマートフォンでも参加可能で、メタバースの新しい可能性を広げています。
最大の特徴は、ユーザーが自分のアバターでバーチャル空間に入り、まるで現実のマーケットや展示会を歩き回るようにして商品を見たり、他の参加者とリアルタイムでコミュニケーションを取ったりできる点にあります。展示されている商品は主に3Dモデルやデジタルアートといったバーチャルグッズですが、最近では現実の商品やサービスのプロモーションにも広がりを見せています。
このイベントでは、個人のクリエイターから大企業までが出展し、仮想空間ならではのユニークなプロモーション活動が展開されています。直近2024年夏に開催された時点では、出展者数は1000サークル以上、出展企業は約85社にのぼりました。
個人クリエイターに関しては、作成したアバターやアイテムが、世界中のユーザーにダウンロードされ、Vketを通じて新しいファンや顧客を獲得するケースも多く見られており、成功を収めたクリエイターが他のイベントやビジネスの機会を得る、といったように、Vketはクリエイターにとってのビジネスプラットフォームとしても、大きな役割を果たしています。
大企業に関しては、自社の製品やサービスをバーチャルマーケット内で展示し、現実世界の展示会と同様、新製品の発表や試作モデルの披露、ブランドイメージの強化などのマーケティング戦略を展開。VR技術を用いた製品体験のブースを設置することで、バーチャル空間内での体験型プロモーションを行っており、特に若年層の消費者にアピールする機会を得ています。
バーチャルマーケットは、毎年参加者や出展者が増加し続けており、国内外からの注目度も高まっています。今後も技術の進化とともに、5GやAI技術の活用など、より没入感のある体験や、インタラクティブな要素が強化されたイベントへと進化することが予想されます。
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3. メタバースオフィスツアー
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メタバースオフィスツアーは、企業が自社のオフィス環境をメタバース上の仮想空間に移行し、バーチャルオフィスとして紹介する、新しい形のツアー形式イベントです。このツアーでは、参加者がバーチャル空間内で実際のオフィスを仮想的に訪れ、働く環境を見学したり、企業のカルチャーに触れたりすることができます。
コロナ禍によるリモートワークの普及や、ハイブリッドワークの増加により、物理的なオフィスに縛られない新しい働き方を推進する企業が増えており、こうした企業を中心に、メタバースオフィスツアーの需要は広がりを見せています。
とりわけ、遠隔地からのリクルーティング活動の強化や、社内コミュニケーションの強化、企業ブランドイメージの向上等に効果を発揮するとされており、株式会社NTTデータやKDDI株式会社、LINEヤフー株式会社等、IT系大企業を皮切りに、メタバースオフィスツアーを導入する企業が続々と増えてきています。
需要の増加に伴い、「cluster」や「Matterport」等の既存メタバースプラットフォームに頼るだけではなく、2023年には株式会社読売広告社によって開発された就活生向けのバーチャルオフィスツアーシステム「VirO(ヴァオ)」、株式会社DINAMICAによって開発された採⽤向けオフィスツアーDXツール「Tours」等、メタバースオフィスツアーは、新たなビジネスの創出にも繋がっています。
4. バーチャル世界遺産巡りイベント
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バーチャル世界遺産巡りイベントは、メタバースや仮想空間技術を活用し、世界中のユネスコ世界遺産を自宅から体験できるイベントです。このイベントは、観光や旅行の新しい形を提案し、物理的な移動が難しい時でも文化や歴史を楽しむ手段として、近年注目を集めています。特に、コロナ禍により国際的な観光が制限された中で、仮想ツアーが人気となり、バーチャル世界遺産巡りはその最先端のイベントとして成長しました。
当該イベントでは、ユーザーが自分のアバターを操作し、仮想空間に再現された世界遺産を探索したり、ガイドの案内に従ってその歴史や文化的背景を学んだりできます。バーチャルツアーはリアルタイムで行われ、ユーザー同士の交流やガイドとのインタラクションが可能です。これにより、現地を訪れたかのような没入感と、教育的な体験が同時に提供されています。
バーチャル世界遺産巡りイベントは、参加者が仮想空間にログインし、ガイドと共に決められたルートで世界遺産を探索するリアルタイムガイドツアーガイドと、音声ガイドなどを伴い自分自身で自由に世界遺産を探索する自由探索型ツアーの2つに大きく分けられます。
リアルタイムガイドツアーでは、ガイドは現地に関する知識を豊富に持ったプロフェッショナルであり、ユーザーはガイドから遺産の歴史や建築、文化的意義について詳しく説明を受けることができます。
自由探索型ツアーでは、参加者が好きな場所を選んで歩き回ることができ、重要なポイントにはクリックすることで情報や音声ガイドを再生するオブジェクトが配置されています。参加者は自分のペースで世界遺産を学ぶことができ、短時間でいくつかの世界遺産を巡ることも可能となります。
バーチャル世界遺産巡りイベントは、観光の新しい形の提供や、物理的な訪問を減らしながらも、世界遺産に対する関心を維持して保護活動を支援する持続可能な観光促進に、大きく役立っています。
5. TOKYO GAME SHOW Digital World
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出展:https://expo.nikkeibp.co.jp/tgs/2024/jp/display/digital-world/
「TOKYO GAME SHOW(TGS)」は、毎年日本で開催される世界的なゲームイベントで、ゲーム業界の最新情報やトレンド、製品を紹介する場として多くの注目を集めています。従来のTGSは、東京・幕張メッセを会場とし、世界中のゲームファンや業界関係者が一堂に会するリアルイベントでしたが、近年COVID-19の影響を受けて、デジタル化の波が加速。こうした背景の中で誕生したのが、「TOKYO GAME SHOW Digital World」です。
このデジタルワールドは、従来のリアルイベントとは異なり、メタバースや仮想空間を駆使して、誰もが世界中どこからでも参加できる新しい形のゲームショウです。2021年に初めて導入されたこのイベントでは、従来のTGSで見られるような新作ゲームの発表やデモンストレーション、企業のブース展示が、仮想空間やオンラインプラットフォームを通じて展開されています。
来場者はリアルな会場に足を運ぶ代わりに、アバターを作成してインターネットを通じて自宅やオフィスからバーチャル会場へアクセスし、様々なコンテンツを楽しむことができます。物理的な制約がないため、来場者が場所や時間帯を選ばず参加可能であることも魅力のひとつです。
本イベントでは、出展企業ごとに設置された仮想ブースを探索する「バーチャル展示」や、デモ版のゲームをその場でプレイして新作ゲームのフィードバックを提供したり、他のプレイヤーとオンラインで対戦することが可能なオンラインゲーム体験、ゲーム開発者や有名プレイヤー、インフルエンサーによるトークショーやパネルディスカッション、インタビューなどのバーチャルイベントを楽しむことができます。
本イベントは物理的な移動が必要ないため、世界中のゲーマーや開発者に参加のチャンスを与え、TGSの知名度を国際的に広げるきっかけとなり、国際的な市場拡大の促進に繋がっています。また、出展企業は物理的なスペースやコストに制約されず、創造的なプロモーションが可能になるため、最新ゲームや技術について、より魅力的な宣伝効果を発揮することができる点も、大きな特徴です。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
これまでに紹介したイベント事例は、単なる一時的な流行や、リアルなイベントの代替手段としてだけでなく、いずれもユーザーへ新たな体験価値を提供する場として成功を収めています。
メタバースが提供する無限の可能性は、今後ますます多くの業界や分野に広がり、新しい形のイベント文化やビジネスモデルが生まれる契機となることが予測されます。企業や自治体にとっては、この変化にどのように対応し、メタバースをいかに活用していくかが、今後の成長に直結する重要な課題となるでしょう。
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